家づくりの成功と失敗 ■12.換気システム

我が家の換気システムは、スウェーデンハウス社の標準システムである、「全熱交換式第1種換気システム」です。
全熱式第1種換気システム


・・・


はっきり言いますが、これは「×」です ベストの選択ではなかったと今では感じています。

シックハウス対策としての換気を考えると、建築基準法どおりに換気設備を設置すれば大丈夫、と考えて安心してしまいがちですが、その換気システムにもいろいろあるんです。

家を建てようとする方は、このあたりの分野にも、ぜひ首を突っ込んでもらいたいと思います。快適性を左右する、ものすごく重要な分野だからです。

計画換気とは

高断熱・高気密が当たり前になってきますと、


 「そんなに密閉されてたら、窒息するんじゃないの?」


という疑問が出てきます。

実際、窒息死した人は聞いたことがありませんので、そんなことはまずないでしょう。換気システムが動いていれば空気が入れ替わるわけだし、たとえ停電が起こったとしても、その場合は窓を開ければいいわけですから。
でも、やっぱり空気の流れについて、どうしても気になっちゃいますね。

実際、スウェーデンハウスが何十年も、高断熱・高気密・計画換気の姿勢を貫いてはいますが、当初の業界の反応は冷たかったらしいのです。
そんなに密閉させたら健康的ではない、とか、中断熱・中気密がちょうどいいんだ、などなど。

ところが、昨今のハウスメーカーは、どこを向いても「高断熱・高気密」をうたっています。そう、結局は、そこに落ち着くのです。先進国の世界標準です。
ずっと同じ姿勢を貫いているスウェーデンハウス社、エライ!

で、計画換気なんですが、高気密であるがゆえに、空気の流れまで設計する必要が生じるわけです。

隙間だらけの家ならば(以前住んだ家はまさにこれ)、計画しなくても換気されます(笑)ので、空気の流れなんて考える必要もありませんね。

でも、高気密住宅に住むのであれば、計画換気の仕組みはどうしても必要です。
常に空気が流れていると、よどんだ空気がなくなり、家のなかのものは、痛みが少なくなります。

避暑地にスウェーデンハウスの別荘を建てる人がたまにいますが(うらやましぃ。。)、年に数回訪れても、わざわざ布団を干しなおす必要がないとか。。
これは換気システムがしっかり空気を隅々までかき回してくれるからでしょうね。

計画換気の仕組みと種類

基本的に、新鮮な外気の流れは、居住スペースである各部屋から始まり、廊下、トイレ、というように、次第にダーティーゾーンに流れるような形になります。

いくつかの換気システムの仕組みがありますので、順に説明していきます。


第1種換気システム

これは、ダクトを通して、新鮮な外気を強制的に吸入し、同時に強制的に汚れた空気を戸外へ排出する仕組みです。
外壁の吸気孔から、ダクトを通った空気が一度換気システムのユニットに集まり、そこから各部屋へ新鮮な空気を送り出します。

そして各部屋の天井に設置された吹き出し口から、新鮮な空気が出るわけです。

これには、ちょっと複雑な仕組みが必要です。
換気ユニットに、吸気と排気の両方の仕組みを持たせなければなりませんので。

また、各階に1つの換気ユニットを設置しなければなりません(我が家のケース)。その設置場所について、通常は1階は洗面所、2階は廊下、というケースが多いようです。

メンテナンスは、月1回することを奨励されています。
フィルターに引っかかった小さな虫やホコリを、掃除機できれいにしたり、汚れをふき取ったりします。
1階と2階のそれぞれの換気ユニットに、同様の処置をしなければなりませんので、手間は2回、しかもトイレとお風呂の換気扇も、この換気システムと連動しているわけではないので、それぞれの掃除も必要です。
我が家の場合、1階と2階にそれぞれトイレがあるので、お風呂とあわせて、月5箇所の換気まわりの掃除が必要です(お風呂の換気扇は、それほど頻繁にはしていませんが、、、モノグサです。。)。

この、第1種換気システムは、一度新鮮な外気を換気ユニットに送り、そこで排気する空気と熱交換する仕組みがあります。

それには、顕熱交換式と、全熱交換式があります。


顕熱交換式

熱交換、といっても、新鮮な空気の通る細いパイプ(冬を想定して、冷たい空気)と、これから排出される汚い空気の通るパイプ(暖められた空気)を接して、お互いの熱を中和させる程度です。

換気ユニットそのものは小さなボディですので、熱交換なんていわれても、どれだけ効果があるのかは「???」です。


全熱交換式

これは、顕熱交換式の熱交換に加え、湿気までも交換してしまおうとするものです。
外気の新鮮な空気と、暖められた汚い空気、それらの湿度まで交換する?それっていったいどういう仕組みなんでしょうか。

これは、換気システムユニットの、熱交換素子といわれる部分が、どうやら紙のような素材でできているらしいのです。
それで湿度までも交換できちゃう、とか。。。

たしかに、冬場は乾燥しがちだけど、それってそれほど加湿に効果があるのでしょうか?
かえって、汚い空気の有害物質までも交換されそうな、そんなイメージを私は持ってしまいます。

第1種換気システムにするのなら、顕熱式がいいような気がします。
湿度のコントロールは、加湿器でやるしかないようです。

第2種換気システム

これは、外気導入を強制的に行い、室内の圧を高め、排気を自然に行おうとする仕組みです。
すみません、私はこの仕組みについてあまり詳しくないので、知っている方のコメントを待ちます。

第3種換気システム

排気のみを強制的に行い、外気導入は屋内の陰圧による自然吸気による方法です。

結論から申し上げます。


 「これが一番いい!」


外気導入は、壁面に取り付けられた換気口、もしくは窓のスリットで調整することになります。
そして、排気は、1台の頑丈なモーターが、家中の汚れた空気を外に吐き出します。

換気システムのユニット自体は、大きな家でも1台でまかなうことが可能であり、結果として、メンテナンスする装置は、1箇所だけになります。

また、排気するだけ、という単純な仕組みであるが故、壊れにくく、メンテナンスもラクなのです。
半年に1度の掃除でよいようです。

また、トイレやお風呂の換気(排気)も、この第3種システムに組み込むことが可能なので、それらの換気扇のメンテも気にする必要がなくなります。

また、窓のスリットによる吸気を採用した場合、壁に余計な穴を開けなくて済むため、家の気密性を損ねることもありません。


全熱交換式第1種換気システムのオススメ度

   ★☆☆☆☆

 オススメ度は、星1個。
 残念ながら、このタイプは我が家のケースです。
 オススメいたしません。
 メンテナンスの頻度を考えると、どうしても、、、。


顕熱交換式第1種換気システムのオススメ度

   ★★☆☆☆

 オススメ度は、星2個。
 顕熱交換式のメリットは、湿度交換がないこと。
 そのため、よりクリーンが空気の供給が期待できます。
 この点で、全熱交換式第一種よりはまし。


第2種換気システムのオススメ度

  ☆☆☆☆☆(←ご自分で塗りつぶしてください)

 オススメ度は、ノーコメント。 すみません、本当にわからないんです。
 第2種換気については、私の知る限り、導入した経験のある人に出会ってないのです。
 なので、下手に知ったふりをしてコメントするのは、よろしくないかと思います。


第3種換気システムのオススメ度

   ★★★★★

 オススメ度は、星5個。
 もし、私がもう一度家を建てるとしたら、絶対に3種換気にします。
 第3種換気システムに最適な暖房は、もちろんパネルヒーター薪ストーブ(←かなり私の主観が入ってる)。
 メンテナンスの優位性や、流れる空気の質、機械への負担やそれらの寿命を考えると、どうしても、第3種換気システムに、軍配が上がります。


■00.目次
■01.階段下収納の扉■02.階段手すり子
■03.LAN配線
■04.ホームシアターのもくろみ
■05.窓の数と位置
■06.ホスクリーン
■07.ベランダのオーバーハング
■08.キッチンの設計
■09.IHクッキングヒーター
■10.パネルヒーター
■11.薪ストーブ
■12.換気システム
■13.ウッドデッキ
■14.洗面台
■15.吹き抜け
■16.家の位置(東南角地は本当にいい?)

次回へ続く。

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