ストローベイルハウス 〜藁(わら)で作る究極のエコロジーハウス〜

「このわらは小さく軽い、そして多くの人々はその本当の重さを知らない。もし人々がその本当の価値を知ったなら、国家や世界を動かすのに十分な、人類にとっての革命が起きるだろう。」 福岡正信著「藁一本の革命」より

ストローベイルハウス
昨年の夏、仙台市秋保(あきう)で泥塗りのお手伝いをした「ストローベイルハウス」が今年の春、完成しました。

1年前の夏、家族で泥をわらに塗りつけるボランティア作業をしました。
フィルムケースをタイムカプセルにしてわらに埋め込んだり、泥をしっかりとわらに塗り込んだり。
ストローベイルハウス

結構多くの人が参加していました。
ストローベイルハウス

そして、今年の春、オープンしたそうで、そのストローベイルハウスは、ちょっとしたギャラリー兼ミニコンサート・ホールになっていました。
これがその完成した外観(↓)。
ストローベイルハウス

■ストローベイルハウスとは?

一言で言うと、「藁(わら)で作る家」のこと。
わらで家ができるのか?と誰もがいぶかるかもしれません。
でもね、すんごい家が出来ちゃうのです。

そもそも、「ストローベイル」とは、わらを圧縮してロープで結んだブロックのこと。
牧場の納屋に積み上げられているやつです。
この、わらで出来たブロックを積み上げて壁を築く工法で、そのわら壁の表面に粘土などを塗り、表面を仕上げるのです。
わらで出来た壁の厚みは、45〜60センチほどあり、当然のことながら、断熱性能がものすごく高い。
しかも、十分な強度を持ち、耐久性もあるそうです。100年にわたって使用されている例もあるとか。
建築素材はどこでも入手可能な「わら」であり、木材の消費だって、従来の3分の1程度になるらしい。
そういう意味でも、エコノミーといえるでしょう。

「ストロー・ベイルとは、家畜の飼料用に圧縮加工されたわらのブロックのことである。
このわらブロックを積み上げて壁を作り、粘土を塗り漆喰で堅めると、シンプルで美しい家が出来上がる。
わら壁の家は壁厚が40〜50センチもあるため断熱効果に優れ、冷暖房エネルギーの大幅な削減が出来る。
木材使用量が従来建築の1/3程度で済む。ローコストであり、セルフビルトも可能。
100%自然素材の家で健康な暮らしを営むことが出来る。
「わらの家」の出現によって、自然環境に適応した21世紀の新しい生活スタイルが始まるだろう。」
日本ストローベイルハウス協会HPより引用。

■究極のエコ・ハウス

まず、木材使用量が少ない。
また、ほとんどが燃やされてしまう運命の「わら」を主たる材料にしますから、環境にいいことは間違いないでしょう。
そして、100%天然素材で作る家ときた。

断熱効果が良いため冷暖房費用が抑えられ、かつ建築費用も抑えられる、エコノミーの「エコ」。
木材使用量を最小限とし、天然素材で作られた環境にやさしいエコロジーの「エコ」。

ダブル「エコ」ですね。

■室内空間の質

金属やコンクリートで囲まれた空間は、なにか乾いた空気というか、音の跳ね返りがきついような気がします。
木をたくさん使って建てられた家は、空気にぬくもりを感じ、音の跳ね返りは優しい感じがします。音響効果がいいぶん、音楽や映画を楽しむには最高かも。

では、わらで作られた壁で囲まれた空間は?
しかもその壁の厚さは45〜60センチと分厚い。

そりゃぁもう、優しさに満ち溢れた空間になるんじゃないでしょうか。
ストローベイルハウスのプロジェクトに携わった人が口々にそんな風にいうのも、わかる気がします。


ストローベイルハウスの中から写真をパチリ。
ストローベイルハウス

■もし、もう一度家を建てるなら、ストローベイルハウス???

そんな風に考えることもしばしばです。
ただ、現在の日本の建築基準法では、どうやらいろいろ制限があるらしいです。
わら壁のみの造りが、まだ認められていないようで、2X4パネル工法 とミックスさせて作ればいいらしい、とか。
壁パネルの内側または外側にベイルを積んでいく方法については、問題なし、のようです。
2階建ては、ちょっとむずかしそう。


セルフ・ビルドで建てる例もあるようなので、チャレンジしてもおもしろそう。
おそらく、断熱性能は、スウェーデンハウスを上回るんじゃないだろうか。


最後の写真は、デッキ部分。夜、ここでコンサートを開くことも。
ストローベイルハウス
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ちょうどこのあたりだったかな?
私ら家族が泥を塗りこんだのは。

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