手作り木製網戸のレシピ 2 木取りの説明(前編)

では、ワークサイズ・木取りの解説です。

■材料調達について

今回の網戸は、おうちの残材(ケーシング材)20x40を使用していますが、この材を利用する場合は、かなり高度な技術と工具が必要になります。

工具としては、自動カンナ・テーブルソーor自作治具&電動丸鋸
自信のない方(初心者)は、ホームセンターで、SPF材 20×40と20×45材を調達してきます。

4角がR加工されている材なら、仕上がりがきれいです。
R加工されていない材なら、木取り後、紙やすり等で、室内側の2角を丸くRを取ります。
 

■材料取り(木取り)

 0513窓寸法
 内寸法 1255x455 の場合
 どの窓サイズも、?単位で違いがありますので、必ず、寸法を測って下さい。
 

この上げ下げ網戸は、大きく分けて3つの枠に分かれます。

1、外枠 2,内枠(固定)3,内枠(可動)

各枠とも、4本の角材をコーススレッドで固定して作成しますので、外枠で、4本、内枠で、各4本 合計12本の角材を木取りすることになります。
すべての枠は、縦通しとして寸法取りします。
縦通しとは、縦材で横材を挟むように組む組み方で、建具の基本です。
 

■木取り寸法

外枠 外枠には、20×45材を使用します。
  縦材 1255から−10した寸法(1245)で、2本
     *−10するのは、組上がり状態で、窓枠と網戸に、隙間5mmを作り、微調整するためです。  
  横材 455から−50した寸法(405)で、2本
     *−50するのは、縦通しのため、縦材の厚み各20づつ分と窓枠との隙間10を作るためです。
 

注 今回は−50して、横の隙間を各5mmづつ見込んでいますが、より綺麗に仕上げるには、−5〜7mmで隙間を見込んで下さい。
下記で説明している内枠の横材も同じ要領で計算して下さい。
ただ、材に反りやねじれが強い場合は、収まらない可能性があります。
 

内枠 内枠には、20×40材を使用します。
   (固定・可動)どちらも同じ寸法です。

縦材1245から−40した1205を2で割って、+20した寸法
 計算すると、622.5と言う寸法が出てきます これを4本

* この木取りの仕方は、ちょいとしたこつです。
1245から−40するのは、外枠の横材の厚みを−したものです。
で、2枚の内枠なので、半分づつのため、2で割ります。
この後に+20する理由は、上げた時下げた時に、固定枠の下枠と可動枠の上枠が一直線に重なり、きれいにみえるようにするためです。

 
 横材445から−120した325の寸法で、4本
  *外枠外寸445から外枠縦材厚20×2と内枠縦材厚40×2を−した寸法です。
 

今回の計算は、すべて窓サイズから引き算で割り出した寸法です。
間違いのないように、足し算して検算し、合計値に矛盾がないか確かめて下さい。

上の計算から割り出した縦枠の木取り寸法です。
数字と言葉では、分かりにくいので画像にサイズを入れ込んでみました。

 

横枠の木取り寸法です。
画像で見て頂くと解説している意味がよく分かると思います。

■木取り方

外枠 20×45×1800材の場合、
  1本から、1245と405の縦横1本づつを木取りします。
   2本で、外枠分が木取れる計算になります。
 
内枠 20×40×1800材の場合
1本から、622.5を2本と、325を1本 を木取りします。
2本で、縦枠材4本と横枠材2本が木取り出来る計算です。
残り1本で、325を2本木取りします。
 
木取り時の重要ポイント
?材料調達時には、必ず、出来るだけねじれ反りのないモノを選んで購入してください。
 
?縦材を木取りする時は、出来るだけねじれ・反りのない場所から木取ってください。
 ねじれ・反りのある部分は、横材などの短い部分用として下さい。
 
?切断には、直角・垂直を出来るだけ心がけてください。
 直角・垂直が出ていることで、組立&仕上がりが、格段に違ってきます。
 
?切断前に、必ず、切断部分に正確に墨つけをしてから、切断してください。
 

材のねじれ反り・切断の直角・直線が出ていないことが、完成時に大きく影響して、
可動しなくなってしまいます。窓枠にすら入らなくなります。
多少、ねじれ・反りを組み方で調整出来るように考えてありますが、大きなねじれ・反り、直角・直線が出ていないモノまでは、調整出来ません。

DIY上級者は問題ないと思いますが、初心者の方は、のこぎりで、直角・直線・
垂直に切断することは、結構、難しい作業です。
ホームセンターなどで、直角・45度に切断するためのゲージなどを購入出来ますので、そんな補助具をご利用されると良いかと思います。
一応、画像を載せておきます。

マイターボックスと言います。
このプラスチックの中に材を入れて、のこぎりを
プラスチックの隙間に入れて切断するものです。
これなら、誰でも簡単に直角切りが出来ます。
東急ハンズで、800円くらいで購入出来ます。
 


木取りが完了したら、縦材(外枠)の木口(切断面)を、紙ヤスリ#180で、きれいに削ります。

汚れがひどい材の場合、#120を掛けてから、#180で仕上げて下さい。
特にささくれだった部分は丁寧に削って、少し丸くなるくらいにします。
ささくれだったままにしておくと、後々そこから木が割れたり、ささくれがひどくなったりします。

縦材(内枠)4本の木口も紙ヤスリできれいにします。

最後に、可動縦材(内枠)2本の片側部分も紙やすりをかけます。
可動する時に、外枠を常に接して動くので、丁寧にやすりを掛けてつるつる状態に仕上げてください。
それ以外の木口は、ささくれ・割れ等がなければ、ヤスリを掛ける必要はありません。
 
今回は、0513窓の木取りでしたが、0510・1113・1115窓も同じ要領で、木取りすれば、上げ下げ網戸が作成できます。

今回の外・内枠(縦寸法)は、1113窓では、そのまま利用出来ます。
今回の外・内枠(横寸法)は、0510窓では、そのまま利用出来ます。
 
以上で、木取りが完了です。

5回にわたってお届けする、木製網戸の作り方・詳細手順です。

■■■ ミニ・目次 ■■■

■手作り木製網戸レシピ その1 準備するもの
■手作り木製網戸レシピ その2 木取りの説明(前編)
■手作り木製網戸レシピ その3 木取りの説明(後編)
■手作り木製網戸レシピ その4 組み立て手順(前編)
■手作り木製網戸レシピ その5 組み立て手順(後編)


以下、ワタクシあすきっとが2005年夏に網戸を作った記録

■手作り木製網戸 その1
■手作り木製網戸 その2
■手作り木製網戸 その3

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