手作り木製網戸のレシピ 5 組立て手順(後編)

上げ下げ網戸作成スペック第5回目(組立後編)です。
いよいよ、今回で完成となります、長い間、お付き合い頂きありがとうございました。
 
前回は、組立(前編)、組立の手順をご紹介致しました。
今回は、可動部分を中心にお話して行きます。

今までの説明で、固定用の網戸を作成する事が出来ると思います。
上げ下げ(可動)を考えなければ、これでも十分に網戸として機能します。
でも、やっぱり、上げ下げしたいですよね〜?(笑)
では・・可動するようにしてみましょう。
 
その前に、前回、説明した網の固定の仕方に、ちょっとふれておきます。

網戸タッカー留め

 ↑タッカーを打ちまくって止めた試作品です。
 見た目もいまいち(^^;)
 これでは、張り替えの時、大変です。


網戸アルミ板留め

 ↑アルミ板材を使って固定した改良品です。
 これなら、張り替えの時に簡単です。


中上級者の方は、外枠(縦枠)に、トリマー等で、6mmの溝が出来ています。
初心者&初級者の方は、可動するための加工が何もしてありません。
では、上げ下げするには、どう加工すれば良いでしょう?
 

まず、初心者&初級者の方向けの説明です。
可動する為には、外枠(縦材)にレール(凹)、内枠(可動枠縦材)に、レールの溝を動く為の(凸)が必要になります。

中上級者の方は、トリマー等で、外枠に凹を加工してありますが、初心者の方には、溝を作るには、専用の電動工具or自作治具が必要となるため、ちょっとハードルが高すぎます。


では、高度な加工をせずに、凸と凹を作ってみましょう(^o^)
凹は、溝を彫る以外にも、簡単に作ることが出来ます。

凹は、真ん中が凹んだ形状ですので、真ん中を凹ます事が出来ないなら、
両縁を高くして上げれば、凹になりますよね?

第1回の時に、使用する材をお話した時に、ホームセンター等で手に入る6mm角の材料を使って、凹を作ります。
外枠(縦材)に、2本の6mm角材を、6mmの隙間を空けて、両面テープで固定して上げれば、凹の出来上がりです。

真ん中の凹んだ所には、内枠(可動枠縦材の凸部)が動くことになるので、6mm空けることになります。

固定する場所の基点は、3本の厚みが18mmなので、外枠(縦材)の室内側から、2mm入った所が、1本目の角材の外線部となります。


外枠(縦材)40mm 内枠(20mm)

そこに、墨線を引いて、角材を固定する位置決めの基点とします。
6mm空けて、2本の角材を、水平に固定する事は、結構、難しい作業です。

この作業も簡単にしちゃいましょう(^o^)

2本の角材を固定する前に、3本の角材を束ねて外枠(縦材)に乗せてみます。
室内側に引いてある墨線に合わせて、3本の角材を置きます。
室外側角材(3本目)の外線に沿って、墨線をもう1本引きます。
墨線は、メジャー等の測定具を使って、2本の線が平行かどうか?、隙間は、6mm確保されているかどうか、確認して下さい。

6mm材に反りがあって平行に6mmの隙間が確保出来ない場合は、可動レールの長さを2分の1した物を2本直列したようにして固定しても良いかと思います。

これで、外枠用の溝となる2本の角材に位置が決まりました。
あとは、3M製両面テープで固定します。

3本束ねる事によって、角材の反りを抑え、凹が直線になります。
見た目は、溝を彫ったモノに比べると、悪いですが、これでもちゃんと可動します。
一度、上げ下げ網戸を制作されて、次は見た目もよくしたいとお考えになるなら、トリマー等の電動工具を使って、凹加工にチャレンジしてみて下さい。
 

では、中上級者の方への説明です。
(初心者の方も、上記の方法で、外枠(縦材)に凹が出来ましたので、このあとは、同じ加工となります)


網戸 レール


画像のように、外枠の溝に沿って、内枠の凸が走るようにします。
画像上部が可動内枠です。

内枠(可動縦枠)に、6mm角材を固定することによって、凸とする事が出来ます。
固定する基点は、内枠を20mmとした場合、外寸から、7mm入った所です。

簡単に言うと、中心10mmに角材を合わせると言う事になります。
これで、可動レールが出来上がりました。

このままですと、机上の計算では、上下にスムーズに動くはずなのですが、実際は、そうは行きません。
材の反り、加工の許容等によって、動かなかったり、可動内枠が重力で、落ちてきたりします。


その為に、材の反り等を飲み込める工夫をしてあげなければいけません。

 
具体的には、組立てみて、動きが悪い場合(自重で落ちてきてしまう場合)は、内枠(固定枠)を、固定しているビス(両横3カ所)を強く締めたり、ゆるめたりして調整して下さい。

固定穴を皿にしてあるので、ドライバーの締め方によって、反りを抑えると
同時に、可動の調整が出来ます。
 
少し小さめに可動部分を作っておいて、雪見障子用板バネ等で、
適度な抵抗を作ってあげる方法が、一般的な作り方です。


網戸 雪見障子用板バネ


板バネを使用する場合、このように↑角材に埋め込みます。
板バネは、高さが10mmほどありますので、角材6mmから4mmほど、飛び出る感じになります。

4mm飛び出た部分で、レールの落ちを防ぎます。


網戸 雪見障子用板バネとL字金具


画像に見えるL金具は、補強用金具です。
可動内枠に付けることによって、枠のゆがみを防止します。

試作網戸は、板バネを2ヶ使用していますが、4ヶ使用した方が、より良いと思います。


基本的には、最初から力を使わなくても上げ下げ出来る状態の場合、必ず、使っている内に、ゆるくなって、自重で落ちてきてしまうようになります。
作った当初は、両手で押し下げないと降りないくらいの固さに調整しておく事がコツです。

固い状態は、どうにでも動かすように出来るのですが、自重で落ちて来てしまう場合は、やっかいですので、動かない(^^;)くらいが、ちょうど良いと思って下さい。
 

以上で、可動部分の説明です。
 

網戸が完成したら、後は、窓枠にはめる(固定)だけです。

そのまま、はめても良いのですが・・
やはり、おうちは傷つけたくないですよね〜(^^;)
では、外枠の廻りに、クッション材を貼り付けておきましょう!


網戸 隙間テープでクッション

隙間テープ(厚さ4mm)と言って、ホームセンターで簡単に手に入ります。
これを、窓枠と接する部分に貼り付けておきましょう。


網戸を窓枠より、少し小さめに作っているので、そのまま、窓枠にはめるとガタガタしますので、隙間テープで、がたつきがないようにします。

1枚貼っても、まだがたつきが収まらない場合は、2枚重ねて貼ります。
あちこちに貼ったテープを見ると、なんだか見苦しい感じがしますが、窓枠に入れると、全く気になりませんのでご心配なく(^o^)
 

ワンポイント
 可動部がきつくて上げ下げしづらい場合は、蝋(ロウ)を塗って見て下さい。
 本来の建具作業では、蝋は使わないのですが、素人なので、まあ良いでしょう(笑)
 もうひとつ、油性塗料は、絶対、可動する部分には塗らないで下さい。
 100%動かなくなります。
 
以上で、上げ下げ網戸の完成です!


5回にわたってお届けする、木製網戸の作り方・詳細手順です。

■■■ ミニ・目次 ■■■

■手作り木製網戸レシピ その1 準備するもの
■手作り木製網戸レシピ その2 木取りの説明(前編)
■手作り木製網戸レシピ その3 木取りの説明(後編)
■手作り木製網戸レシピ その4 組み立て手順(前編)
■手作り木製網戸レシピ その5 組み立て手順(後編)


以下、ワタクシあすきっとが2005年夏に網戸を作った記録

■手作り木製網戸 その1
■手作り木製網戸 その2
■手作り木製網戸 その3

■あすきっとより一言

以上で、5回にわたる「木製網戸の作り方」を終了します。
この5回シリーズの文章および写真は、スウェーデンハウスのオーナーさんである、関西にお住まいのMさんの許可をいただいた上で掲載させていただいています。
一部、私のコメントも加筆させていただいております。

このシリーズの著作権は、Mさんに帰属します。
著作権法に基づく常識的な範囲内でご活用下さい。

これらの記事がきっかけになって、DIYの世界へと踏み出してくださる方がいらっしゃれば、Mさんにとっても、私にとってもヨロコビであります。

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